スマホ1台でマダミス体験、体験型推理ゲームアプリ「ウズ」/Monthly Pitch! スタートアップの扉
平石 英太郎 さん
サービス概要:マーダーミステリー(マダミス)は、自分がミステリーの登場人物となり、犯人として疑われたり探偵役になったりしながら物語を体験する体験型エンターテインメントです。そんなマダミス市場においてSallyが提供しているのが、スマホで簡単に遊べるマダミスアプリ「ウズ」です。全国のプレイヤーとオンラインで、または部屋に集まってスマホ片手にマダミスを楽しめます。
ピッチ時点でウズに掲載されているのは740作品超。そのほとんどはSallyが提供するマダミス制作投稿ツール「ウズスタジオ」で制作されました。ある作家はウズスタジオを使って毎月30万円以上の収入を得ており、脱サラしてマダミス作家としての活動を開始するほどの成功を収めているそうです。ウズのプラットフォーム上には3,000人を超えるクリエイターがいて、それぞれの作品の成績や評判を見られるため、外部の方が「この人とこんなイベントができそう」と思うような、クラウド出版社のような役割も果たしています。
Monthly Pitch編集部はココに注目:マダミスは中国で、映画とスポーツに次ぐ人気があり、3,000億円以上の市場規模があるそうです。日本でも『金田一少年の事件簿』や『週刊少年ジャンプ』とのコラボした作品が出てきたり、テレビ番組や映画とのメディアミックスも進んだりしています。ウズとしても芸能事務所やホテルとのタイアップを増やしており、例えば「京都旅行に当選したと思ったら絶体絶命のデスゲームに巻き込まれる1泊2日の旅行」は、1人38,000円のチケットが20秒程で売り切れる程の人気でした。
ウズにはユーザーが自然と増える仕組みが構築されています。1つ目が「お誘い」。マダミスは1シナリオを5人程度で遊ぶため、周囲に3人しかマダミスに興味のある人がいない場合でも、ウズを使えば残り2人を誘うことが可能です。またSNSへの感想の投稿を促すことが、新たなユーザーの誘い込みに成功しています。2024年10月にはウズの台湾版もリリース。韓国版の公開も控え、海外展開も加速させていく予定です。