中村 拓哉 さん

サービス概要：Pittaが提供するのは、カジュアル面談に特化したプラットフォーム「Pitta」です。その特徴は、求職者が会社を介さずに企業の中の人に直接面談を申し込める点にあります。つまり、Pittaでは普通の求人サイトのように会社に応募するのではなく、会社で働いている人（例えば「プロダクトマネージャーの佐藤さん」といった具合）に直接コンタクトを取れるのです。なぜこんな仕様になっているのか。それは特にエンジニアやUIデザイナー、プロダクトマネージャーといった専門職に就く人は、人事と話すより、現場の社員にフラットに話を聞きたいというニーズが強いからです。

またPittaは求人ではなく、企業の中の人が話せるネタを軸にマッチングをします。一般的な求人サイトには採用条件や仕事内容が掲載されていますが、Pittaでは「50人を超えるプロダクトマネージャーが組織のことを話します」「公認会計士からプロダクトマネージャーへのキャリアパスについて話します」といった具合に、組織の中の人がキャリアについて話したいことを話す仕組みを採用しました。普通の求人サイトよりもライトなコンテンツが多くなっているため、求職者側も応募のハードルが低くなります。

Monthly Pitch編集部はココに注目：昨今、エンジニアをはじめとしたIT人材の求人倍率は10倍にまで高まっています。2030年には国内で80万人が足りなくなると言われており、そのため今後しばらくは、求職者優位の市場が続くでしょう。こんな環境のため、求職者側に、まずはカジュアルに企業の話を聞いてみたいというニーズが高まり、その結果カジュアル面談というフォーマットのニーズも高まっています。企業としても、優秀な人材との接点を作るため「まずはカジュアル面談で」というフォーマットを歓迎しているようです。

このような状況の中Pittaは、スタートアップやメガベンチャーを中心に利用企業を増やしています。今後はこれまで獲得したデータベースを元に、大企業からスタートアップにチャレンジする方向けにもアプローチしていく計画です。