カード型チャットツール「postalk」
サービス概要:非デザイナー向けのホワイトボードサービス。それが「postalk」です。チャットをするようにカードを作成し、作ったカードは並べ替えが可能で、色が変えられるようになっています。ネットワーク構造を採用することで、作った情報が無意識に構造化されていくのもメリットです。
Monthly Pitch編集部はココに注目:postalkを開発する川野さんと平間さんは、前職時代から、SlackやSkypeを使ってリモートワークをしていましたが、その中でコミュニケーションの課題を抱えていたそうです。他の方にヒアリングしても、PowerPointをホワイトボード代わりにしたり、Google Formでアイディア出しをしたりと、どう考えてもベストな選択でない方法でコミュニケーションしていることが判明しました。
それでチャットくらい簡単でグラフィカル、情報が活用されていくツールが必要だと、postalkの開発を始めました。現在はIT業界での利用が多いそうですが、60代の大学教授が利用している例もあるそうです。今後は他の業種にもマーケティングしていったり、コラボ機能や、ボードをシェアする仕組みも実装していきます。
詳細:postalkは2018年5月の創業。postalkを立ち上げたのは、以前サーバーのバックエンド処理を自動化するAPI「Milkcocoa」を運営していた Technical Rockstars共同創業者である川野洋平氏と、開発に従事していた平間(へいま)氏だ(なお、Technical Rockstarsは2016年にクラウド関連のウフルに事業譲渡され、Milkcocoaはサービスを終了している)。
postalk は、Technical Rockstars時代の川野氏らの経験から生まれたサービスだ。当時、チームは福岡と東京に分かれていて、情報共有のためのWebアプリケーションは存在していたが、リモートワークを進める上での環境づくりに悩んだという。ホワイトボードに付箋を貼り付ける感覚で、課題やTo Doを共有できるpostalkのアイデアが生まれた。
一般的なSaaSはITを使い慣れた人々を対象にしたものが多く、例えば、ドローイングツールやカンバン形式のタスク管理ツールなどは、非IT系の職種の人にとってはまだまだわかりにくい。postalk ではカードを貼って並べるだけでよく、URLがあればOGPも表示されるため、大学などでイベント中の意見集めや企画出しのコミュニケーションなどで多用されている。