Snap も認めた、メンタルをケアできる交換日記アプリ「Waffle」
サービス概要:Poppy AIが開発するのは、メンタルヘルス用のグループジャーナリング(交換日記)アプリ「Waffle」です。ユーザーにはコロナ禍によるリモート環境で心身に支障をきたしている大学生が多く、他にも夫婦や親子、カウンセリング間のコミュニケーションのためにカウンセラーと患者が使ったりと、様々な用途で使われています。
Monthly Pitch編集部はココに注目:SNSが引き起こす承認欲求の強さに人間の脳がついていけない。今の若者はSNS疲れでメンタルヘルスに支障をきたしている。Waffle 代表の哘崎(さそざき)さんはそう語ります。この課題を解消するのがWaffleです。ユーザーがジャーナルを作って、そこに家族や友人を招待。直接語るには恥ずかしいような内容も含め、心の内を赤裸々に吐露します。安全な投稿のためには心理的安全性が重要で、そのためにインタラクション機能を排除したり、紙のような体験を重視しているとのことです。
Poppy AI は、Snapchatから出資を受け、アクセラレーションプログラムにも採択されています。その成果あってか、アプリのレビューは2000を超え、点数は4.8を超える高評価。熱狂的なユーザーがYouTubeなどで紹介してくれ、バイラルしているそうです。Snapchatのノウハウも吸収しながら、サービスのさらなるグロースを狙います。
詳細:人々は承認欲求を満たす手段の一つとしてソーシャルネットワーク(SNS)を使っているが、一方で、SNS は必ずしも身近ではない知人や仕事上の関係者などもネットワークに巻き込む結果となってしまったため、書き込まずに閲覧することが多いサービス、俗にいう「メディア化」が進んでいる。クローズドなネットワークの中で、心の中の声を気心知れた者同士が共有することは、より濃密なコミュニケーションへと発展し、ひいてはメンタルケアにも活用できる。
Waffleのデイリーアクティブユーザは数千人で、その多くはZ世代の女性たちだ。ジャーナル(交換日記)を通して互いを分かち合うことで精神的な不安感を払拭できる体験が、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)と呼ばれるこの時代の特性にうまくマッチしたのだろう。Waffleを運営するPoppy AI のCEO哘崎悟氏はニューヨークを拠点に、CTO山崎大志氏は東京を拠点に活動していて、世界で使われるアプリを目指し、各国にいる10名ほどのチームがアプリの改良に向けて奮闘しているそうだ。