B2Bの営業マーケデータを分析、スター顧客を発掘できる「KEEN Manager」
代表取締役 小倉一葉
サービス概要:KEEN Managerは企業のステークホルダーの共通言語となる数値やデータ分析を支援するノーコードツール。BtoB企業の営業マーケティングデータを分析します。企業内のCRMには格納できないデータや成果が可視化できないといわれているコミュニティマーケティングの領域でサービスを提供開始。今後展開領域を広げる算段です。
KEEN Managerではまず、管理職とマーケティング担当者との間で「分析したいけれど後回しになってしまっているデータ」を特定。その後データクレンジングを行い、ダッシュボードで施策のモニタリングをしていきます。モニタリングで出た課題は、コンサルタントとともに分析を実施。機械学習を用いて施策のリコメンドを行い、アップセルや離反予測などの機能も提供します。
Monthly Pitch編集部はココに注目:セールスインテリジェンス市場はCAGR14%強で成長しており、国内では1.5兆円の市場となりました。それに伴い企業の営業マーケティング部門で使われるデータは指数関数的に増加しています。とはいえ、革新的なBIツールが世界中で登場しているにも関わらず、管理職の約98%はデータ活用が全社的な成果を得るに至っていないと回答し、現場担当者の約60%はデータ活用に関するスキル不足を実感しているそう。企業のデータ活用の道のりはまだまだ遠いのが現状です。
そこで登場するのが「KEEN Manager」。スター顧客を育成し、スター顧客を起点にバイラルな新規ユーザー獲得と他の既存ユーザーの成功の支援を実現します。2021年のクローズドβ版リリース依頼、BtoBのITソフトウェア企業を中心に導入が進み「ターゲット顧客の解像度が上がった」「工数を70%削減できた」「企画業務に時間が使える」といった声が届いているそう。今後は現在のダッシュボード機能に加え、データクレンジングや広告配信、多言語対応、GPT-3を用いたリコメンド機能の向上を図ります。
詳細:近年、認知度の高まったコミュニティ運営やコミュニティマーケティングといった考え方だが、往々にして、コミュニティマネージャーの属人的なスキルに依存しがちだ。スタートアップにおいては、コミュニティマネージャーのポストはあまり多くはないし、コミュニティマネージャーが辞めることで、コミュニティ運営のレベルが下がることは悩ましい。
そこでデータに基づいて分析し、ナレッジを社員がチームとして共有することでコミュニティ運営を可能にしたのがKEEN Managerだ。代表取締役の小倉一葉氏は日本マイクロソフトに入社後、クラウドパートナー企業のプリセールスSE・BizDevとしてアライアンス業務を担当し、ユーザー会、コミュニティの企画運営を経験。フリーランスのコミュニティマネージャーとして独立したのち、2019年にKEENを創業した(創業当初の社名はプリズムテック)。
同社はこれまでに、東京都の起業家育成プログラム事業「APT Women」、EY Japanとデル・テクノロジーズが共同開催する女性起業家育成プロジェクト「DWEN x EY Support & Innovation Pitch」、Z Venture Capital と East Ventures が共同運営するアクセラレータープログラム「Code Republic」に採択された。昨年10月には、HAKOBUNE、Z Venture Capital、East Ventures、個人投資家のイセオサム氏からシード資金を調達した。