縦型ショートドラマ専門クリエイター「ごっこ倶楽部」
サービス概要:TikTokなどの縦型動画が隆盛を極める昨今、企業アカウントも縦型動画に参入しようとしています。しかしフォロワーを集めるのは一朝一夕にはいきません。そこで注目されているのが縦型動画のショートドラマ。面白いショートドラマは、企業アカウントを伸ばせることが実証されているためです。ごっこ倶楽部はこのショートドラマを「狙って」バズらせるノウハウをもつクリエイター集団です。
Monthly Pitch編集部はココに注目:テキスト、画像ときて、今SNSで勢いがあるのは、TikTokを始めとする(縦型)動画。Z世代の2人に1人が長い動画を(「見ない」ではなく)見られないと言われる中で縦型ショートドラマが盛り上がり、それはアプリの中に「ドラマ」のカテゴリーができるほどです。そんな中ごっこ倶楽部は、数々の縦型ショートドラマを制作してきた実績をもちます。再生回数、利用時間、フォロワー数などのトラクションは常に右肩上がりで成長し「狙ってバズれる」と言い切れるほどに、ノウハウを溜めこんできました。ショートドラマは、既存のドラマに比べて、単価が安く利益率が高いため、企業が参入しやすいという利点があります。ショートドラマを皮切りに、ごっこ倶楽部は縦型動画のジブリを狙います。
詳細:スマートフォンの普及により、縦型かつ短編で制作された動画コンテンツは、Z 世代を中心に広く受け入れられるものとなった。スマートフォンで読まれることを前提としたウェブトゥーンが、発祥の地である韓国だけでなく、日本でも広く受け入れられるようになり、この点において、日本で大きな役割を果たしたカカオピッコマが日本で上場することになったのは、時代を象徴する動きと言える。ごっこ倶楽部が手がける縦型かつ短編のドラマ制作は、まさにウェブトゥーン文化のドラマ版の隆盛の一端と見ることもできる。
縦型の短編動画コンテンツを制作するスタートアップとしては、ONE MEDIA や QREATOR AGENT といったスタートアップも思い浮かぶが、ごっこ倶楽部はより作り方がアジャイルであり、TikTok で見られることに特化してコンテンツを制作している点で特徴的だ。また、こうした縦型ドラマコンテンツは企業の商品プロモーションにも利用できるが、従来からあるストーリーマーケティングではなく、(客を主人公にする)ナラティブマーケティングを取り入れられることでもプロモーションの出稿元から評価を得ているという。
アジア市場を見てみると、ごっこ倶楽部のような縦型短編のドラマやアニメ制作を行うスタートアップとして、韓国では Chungdam Media や KDDI などから出資を受け日本市場にも進出している WHY NOT Media などが頭角を現している。中国では、WeChat(微博)を展開するテック大手の Tencent(騰訊) が短編動画サービス「We See(WeSee)」上で短編ドラマシリーズ「Weiju(微劇)」を2020年に公開、数十億人民元(数百億円)を投じて、短編ドラマのクリエイターエコシステムを醸成させることを明らかにしている。