米大学生向けキャッシュバック付きデビットカード「Firstcard」
サービス概要:学生の節約を助けるキャッシュバック付きデビットカード「Firstcard」。monthly feeもOver draft feeもなしで、学生はカードをスワイプする(支払いをする)だけで、広告主から支払額の1〜15%のキャッシュバックが受けられる仕組みとなっています。
Monthly Pitch編集部はココに注目:Firstcardを開発する丹羽さんは、国内で大学生向けの求人サイトを9年経営し売却した経験をもつ連続起業家です。その後渡米し、UCバークレーの在学中にFirstcardを起業。現在アメリカで事業を開始し、2022年5月にFirstcardのベータ版をリリースしています。
アメリカの私立大学の年間学費は500万円、学生ローン債務残高は200兆円と言われ、これは日本の住宅ローンよりも大きい金額です。この結果大学生の約7割が経済的なストレスを抱えてしまっているそうです。Firstcardは大学生の経済的支援をミッションに掲げ、この問題をキャッシュバック付きデビットカードという形で解決に動きだしました。広告との連動でキャッシュバックが支払い後即座に受けられたりすることで、1円でも多く学生の節約を助けます。
詳細:アフィリエイトネットワークとの連携や独自の営業展開により、チェーン展開する小売店やレストランを中心に、全米で29,000ものロケーションでキャッシュバックを受けられること、1%〜15%と高い還元率のキャッシュバック、カードのスワイプや、Google PayやApple Payで支払うだけでキャッシュバックされる手軽さがFirstcardの特徴だ。
高いキャッシュバック還元率を実現しているのは、Firstcard自身がカードイシュア(発行会社)であるためカードネットワークから得られる決済毎のインターチェンジ手数料、店舗からの送客手数料(マーケティング)など多様な売上があるためだ。同社では来年までにクレジット商品もローンチし、金利や手数料収入の確保など、売上をさらに多角化する計画だ。
大学生向けのネオバンクの分野では、2022年4月にバンキングサービスをローンチしたKORA、2021年9月にバンキングサービスをローンチし、Tiger GlobalやSequoia Capitalから出資を受けるMOSなどがある。Firstcardでは、各大学のStudent Clubとの連携や、奨学金の共同創設や授業の無償提供とのバーターで学生へのタッチポイントを確保しユーザを獲得している。