植物由来ヴィーガンレザー「CRAFSTO」を運営するヘリテッジ
サービス概要:ヘリテッジが運営するのは、環境配慮素材を使用したサステナブル・ジェンダーレスブランド「CRAFSTO(クラフスト)」。少量の雨水で生育でき、半年で生え変わるサボテンを資材原料に使用したヴィーガンレザーや、廃棄予定のリンゴを使った商品等を展開しています。
Monthly Pitch編集部はココに注目:近年高まっているヴィーガン志向。レザーにも影響が出ており、ヴィーガンレザーの市場は年々拡大しています。8割がアニマルレザーよりヴィーガンレザーを好み、お金を多く支払ってもいいと回答するアンケート結果もあるそうです。
CRAFSTOはそんなヴィーガンレザーをはじめ、環境配慮型の素材を使って商品を展開しています。浅草橋に店舗兼工房を構えブランドの魅力を伝えつつ、ECで商品を販売。社内に職人を抱えているため製品開発やセミオーダー対応に強みをもち、小ロット生産でリスク回避にも余念がありません。今後は商品ジャンル開発×チャネル開発×機能開発の3つの軸を戦略に据え、グローバルに展開していくとのことです。
詳細:代表取締役の久保順也氏はヘリテッジ創業前、老舗のレザーブランドで取締役として、生産管理、販売管理、マーケティング、経営管理を担当していた。かつて勤務してした金融機関での経験、そして、レザーブランドでの製造業の経験を活かし、伝統的な技術を守りながらも、低迷する産業にあらたな活路を生み出すべく「CRAFSTO」を立ち上げた。ブランドの世界観をユーザに届けるため、卸売は行わず、オンラインと直販店舗のみで販売。今後は商品ラインアップの強化と、服などのアパレル製品への展開を行い、ネット ECを中心に世界市場に展開し、グローバルD2Cブランドとしての地位を確立したい考えだ。
この分野を走る世界のトッププレーヤーには、リンゴジュースやアップルサイダーの搾りかすを使った Beyond Leather(デンマーク)、生ゴミから靴やファッション小物、インテリアや家具産業に利用できるレザーを製造する Fruitleather Rotterdam(オランダ)、ココナッツの農業廃棄物からバイオコンポジットレザーの代用品を開発する Malai(インド)などが存在する。