小日向えりさん

サービス概要：ぴんぴんころりが運営するのは、シニアが子育て世帯を第2のお母さんとしてサポートする「東京かあさん」。熟練主婦が個人家庭に訪問し、家事代行やベビーシッターの枠を超えて、掃除・洗濯・買い物・料理・食器洗い・子育てのヘルプ・送迎・お出かけの付添・ペットケア・整理収納などを幅広く手伝うサービスです。「お母さん」の平均年齢は65歳で、利用者の中心は子育て・共働き世帯。コロナ禍を経て利用者が拡大しています。

Monthly Pitch編集部はココに注目：60代の金融資産の平均値は1635万円ですが、中央値は650万円。昔ならいざ知らず、最近のシニアは平均寿命も伸び、また65歳でも若々しく体力もありまだまだ働ける方も多いという事実に鑑みれば、老後のための貯金が650万円では不安を感じるでしょう。実際、老後生活の不安には、お金の問題がトップに挙げられることもあるそうです。そのため、シニアが収入を得る機会を得ることは非常に重要です。また、公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会に登録している方の平均年齢は74歳で、70代でも労働力としてのニーズがあることが窺えます。

政府の骨太の方針にも「家事代行サービスの普及」が掲げられました。2024年5月から家事代行サービスを企業の福利厚生に導入した場合、2/3の補助金が出るという制度も始まり、政策的な追い風も東京かあさんは受けています。

今後は、収入を得た後にニーズが高まる、新しいことを学ぶためのスクールや旅行、仲間と楽しむ趣味のためのサービス展開も画策。シニアのコミュニティをつくり生涯現役社会をつくっていきたいと、ぴんぴんころり代表の小日向さんは意気込みます。