IPO経験起業家が作った対話型コーチングサービス「emochan」「journalie」
中村真広さん
サービス概要:KOUが開発するのは、社内チームとの対話を促す「emochan」、自分との対話を促す「journalie」、コーチとの対話を促すコーチングプラットフォームからなる、自己と他者との対話からセルフ・アウェアネスを向上させる統合型コーチングサービス群です。
チームとの対話をサポートするemochanでは、まず対話の相手として社内のメンバーと話したいトピックを選択。次に、自分も相手も感情を選びます。これを切り口に対話をスタート。会話のコンテクストに応じてAIが必要なサポートを実施します。セッションは全て自動で文字起こしされ、対話が終われば自動で議事録を生成。ログを溜めることで、メンバーのマネジメントに活かしていきます。
toC向けに展開し、自身の内省を促すjournalieの使い方は、アプリに適当に今日の出来事を話すだけ。そうすると生成AIがタイトルも含め、いい感じに日記を作ってくれます。AIによる感情分析を利用し、無自覚だった感情の自覚も促し、内省を深めていきます。2024年2月現在、英語圏でテストマーケティングを実施中です。
3つ目のコーチングプラットフォームは現在開発中。コーチとクライアントの出会いから、コーチングに必要な機能を備える予定です。
Monthly Pitch編集部はココに注目:KOUは、2011年に創業し、2019年にIPOを果たしたツクルバを退任した中村真広さんが立ち上げたスタートアップです。起業のテーマは、コーチング。年次で50%成長し300億円の市場規模になってはいるものの、日本ではまだまだ黎明期にある領域です。実際、国内大手コーチング3社にはコーチがまだ800人ほどしか登録していないとのこと。
一方で、コーチングの養成講座を受講した方はこの数十倍おり、その中には副業でコーチをしている方もいます。また企業内で1on1などコーチングに準ずる活動している方は700万人、マインドフルネスなどに興味がある方は900万人と、コーチングに準ずる活動を考慮すれば、コーチング市場の大きさが窺えます。統合型コーチングサービス群をもって、コーチング市場の需要を掘り起こしを狙うKOUに期待です。